| メイテの夫ヴァンサンは、7年の刑を言い渡され服役中だ。メイテは週2回の面会に欠かさず行き、ヴァンサンの汚れた衣類を受け取り、洗濯し、アイロンをかけ、それをまた持っていく。洗濯した衣類に、夫からプレゼントされたゲランの香水をふりかける。自分の香りを、自分の愛を感じるようにと……。わずかな面会時間の中で、ふたりは手を取り合いキスを交わすが、欲情は満たされることはない。この先の7年の長さを思うとメイテは心が沈んでいくのだった。 |
| メイテは向かいに住むシングルマザーのジャミラの息子ジュリアン少年の家庭教師や世話などをして生計をたてている。そんなメイテにジュリアンはひどくなつき、子供なりにメイテに愛を打ち明けたりする。夫の服や差し入れを買うために、メイテは新しい就職口を捜すがうまくいかない。絶望感が彼女をじわじわと締め付けていく。 |
| ある日、いつものように面会を終えると刑務所の出口で見知らぬ男が声をかけてきた。男の名前はジャン。初めは躊躇していたメイテだが、しつこく言い寄るジャンに車で送ってもらうことにした。 |
| 林の中で車を止めたジャンは、メイテの乳房を優しく愛撫する。欲望のはけ口のなかったメイテは、ジャンに身をゆだねてしまう。ジャンが車を離れたすきに、メイテは車の中にテープレコーダーがあるのを発見する。そのときは別段何も思わなかったメイテだったが、この小さな機械が、後に起こるとんでもない展開のきっかけになろうとは思いもよらなかった。 |
| 生活の一部となっているある日の面会。手を握る夫ヴァンサンのうしろに、彼を見張る看守を見たメイテは、思わず息をのんだ。それは激しく肉体をむさぼり合ったジャンだった。彼が夫の看守だとは……!メイテは混乱したまま刑務所を出る。面会を終えて房に戻ったヴァンサンが取り出したのは、あのテープレコーダー。そしてレコーダーから出てきた音は、ジャンとメイテがあえぐ声。しかもそのかたわらにはジャンもいるではないか。いったいこれはゲームなのか。それとも……? |
| 何も知らないメイテは、欲望と罪悪感にさいなまれながら、ジャンとの逢引を重ねるのだった。そして次第に明らかになっていく事実の前でメイテは……。 |
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